2012年12月10日月曜日

働く事、、

働くってなんだろう??

フランスではあまり働いてないわりに、そんな事をたまに考える事がある。


よく近所を散歩する。

いつもたむろってるカフェにはいつも同じ人がいて、仲間と楽しそうに雑談をしている風景をよく目にする。
近所にはモスクがあるけど、常に人だかりがあり多分一日何回かお祈りをする時間が決まっているのだと思う。
そのたんびに、この人たちは働いているのかなとか思ってしまう。

なんとなくフランス人は日本人よりがつがつ働かない。気がする。休むときは休む。働くときは働く。メリハリがものすごくはっきりしている気がする。

日本よりも全体の雇用が少ない事もあるだろうし、色んな国の歴史の違いがあると思う



今勤めてるサロンは、夏には5週間休みで、冬は10日ほど休みだ。

お客さんに聞くともっと長い場合もあるし、大体夏の場合は、1ヶ月は普通みたい・・・。



今日は、働く事に自分なりに考えたいとおもった散歩道であった



自分は

今まで日本で最初、働いていたときは、ただ単純に美容の技術・知識を学びたいとか、

憧れのようなもので入社したので、
あまり深くは考えずにその忙しさの中に飲み込まれていったようなものだった

やがて、美容業界以外の会社の友人とかの話などを聞いてるうちに

美容師は特に、時間を縛られるし、それに対しての賃金や、社会的保障、

に対して、あまり労働環境がよくないことがわかった。(良いところもあるだと思うが・・・。)

それについて、あたりまえだと思っていたのか、植えつけられたのかわからないけど、

普通のことだとしか思っていなかった。




土日なんて休んだ事もないし、休みの日に何かサロンの行事で出勤したとしても、
全て一人前の美容師になる為であると信じてきたし、朝早くから夜遅く練習やミーティングなど(終電まで)あるのも、
土日休みの友達とも疎遠になっていくのも

この仕事を選んだ自分では、しょうがないものだと思っていた。

でも、そんな働き方をすると、精神的にも疲れる

楽しい事も、楽しくなくなる気が そんな気もした。


初めてのフランス旅行でパリを訪れたとき、お酒をのみ深い話になったとき
ある友人のフランス人に

こう質問された時があった

「なんの為に働いてるの?何のための人生なの?」と

サロンの役職にあった自分には、

一瞬言葉をつまずいた

苦し紛れに・・・
「会社の為に、サロンの働いてる皆の為に、頑張るんだ・・・。」

そのときは、一生懸命に働いていてサロンの事しか考えてなかったのか、どうしても

働くことだけの 自分 でしか

なかった。。

友人は、あっさり

「俺はそうは思わない。自分の幸せの為に、大切な人や家族の為に・・。楽しく生きるための
手段として働くという事がある  君の人生は君のもの」と


ぐっと 胸にナイフで突き刺されたような気持ちになった。

言われてみれば、確かに・・・

当たり前なようで、その時の自分には、考えもしなかった言葉だった。



それ以来 今でも何の為に働いてるのだろうと考える



渡仏した今年の4月も正直、最初は大それた考えで。

フランスで技術を磨いて、日本の技術をフランスで広めてやるとか、それを日本にもって帰り・・・とか大きなことばかり思っていたけど、


日本での変な義務感や束縛から解放されたのか

逆に、最近ななぜか、純粋に自分の出来る仕事を自分自身で楽しんでいた、そして

それをお客さんを通じて ただ 喜んでもらえればと思うようになってしまった。



もっと大きな志を持つ人は、パリに沢山いるし、そんな頑張っている人や若い学生さんとかの話も聞く。

でも、自分は  

  ”   自分が豊かな人生を送る  自分でそれを選択していく   ”


変な難しいことを考えず、ただシンプルに 思うようになった。

働く事は一つの手段で、生きるテーマでは俺はないと思う。

仕事をとった自分には、何が残るのだろうと・・・。



仕事が全てな人もいるとおもうけど、大事なのは

自分がそれを本当に望んで選択しているのか

自分が何の為に生きているのか

複雑に考えることなく、ただ単純に それを 選択すればよいと思う

人の生き方は、誰にも決められない


自分が思ったとおりに  決めればよい なんて思うようになってしまった。


「働く事」

あくまで自分にとって、それは幸せに送る自分の為、誰かの為に

あるものだと

フランスに来て、実感するようになった。

仕事が沢山ある事は、金銭面では恵まれていて豊かだと思うが

逆に大事なもの物を  どこか 失ってしまう可能性もあるような

そんな気もする

自分は


内面が豊かな暮らしができる人生を選びます



C'est la vie!   

それも人生さ!

とフランスでは使われますが、そんな感じで それも俺の人生だぐらいに

何があっても、楽しく 笑って こんな感じで生きていこうと思います!!





いつもの散歩道で  そんな 事を 思った
パリの午後でした。