2012年8月7日火曜日

美容について

ひさしぶりのブログ。

なかなかどうも気合が入らず書かなかった

今日は今回の一つの目的である「美容」に関してかこうと思う





今、働いてる美容室の名前は


「salon de kojji」




パトロンは、チュニジア系フランス人で、姉妹で会社を経営してる。


姉は、
フランス→ニューヨーク→日本


と、渡り歩いた美容師である。


妹は、ずっと外資の銀行でキャリアウーマンって感じのオシャレなマダム。(マダムといっても30中盤)






いまでは、今勤めてる会社(LissFactor)のプロデュイが、

フランス、ヨーロッパ、中東や、色んなとこまで展開している。


なんともやり手な姉妹二人のもとで

働いている。(パトロンはフランス人だけど、スタッフは日本人も他にいる。)


今のサロンのほかに、ジャーナリスト(日本でいったら美容業界の編集といったところ)
やVIPのお客様などを施術するサロンの場所と美容師に講習する場所まである。

サロンワークのほかに、

ジャーナリストに技術を説明したり紹介したり

フランス人の美容師に、日本のテクニック・プロデュイなど講習で教えたりしている。







こないだ、フランス人の美容師に、デジタルパーマを教える講習を
行ってきた。

日本じゃ当たり前だけど、フランスではコールドパーマが主流。

しかも、パーマ自体が少ない。。


基本、日本人のようなストレートな髪の毛ではないし

むしろクセ毛がほとんど。


くくりは フランス人といっても

色んな人種がいる。。


よく日本で、アジアの人と欧州の髪の毛は違うと言うが


確かに、構造は違う。


でも、フランス人でも


アジアの人との子供だったり、アフリカンや中東の人との子供だったり、白人でも黒人でも


さまざまである


ひとくくりにして欧州とか一つのカテゴリーとしてわけても

日本のサロンワークでは通用する部分が限られる。


その人によって、髪の毛はまったく異なる




少し話が脱線するが、学校の一番最初の授業のときのことの話。


先生   「あなたはどこの国籍ですか??」

これは、誰が聞いてもわかる。

自分   「日本人!!!!」

自信もって言える。

先生   「では、あなたのオリジンはどこですか?」


自分   「??オリジンって??」

こんな質問をされた。



フランス人は特に移民が多い国。

歴史をたどると、多く移民によって国を作ってきた歴史もある。


そういう背景から、昔はとても沢山の移民がフランスにやってきた。


それだけ


フランス人とはいっても、自分の親や祖父や祖母など、いろんな人種の混血が多い。


(日本人のほとんどは、親や祖父や祖母など日本人がほとんど。

当たり前。。)



だから

自己紹介のときに、あなたはどこの血をひいてるの?

みたいな、質問がある。

最初は、あまり理解ができず、そのときはなんの事かさっぱりわからなかった。



でもよく考えると、納得できる。


それぐらい入り混じっている。





今まで、日本人しか相手にしていなかった自分としては


ほんと、これだけ、様々な髪質があるんだと実感する

人種も違いがあれば、宗教などの違いもある。

食べるものによっても、髪の質感が変わってくる(例えば、ベジタリアン・BIOナチュラル系・イスラム圏・ジャンク系・肉しか食べない)

まだ理解できないけど店長いわくかなり関係するらしい。

あと、フランス人はあまりお風呂に入らない


頭を洗うのを嫌がる人もいる。1週間入らない人普通で2~3日。


このような生活習慣にもよる。


なので

まったく薬剤の仕上がりや効き目など変わってくる・・・。

本当に、難しいと思う



カットも、日本で教わったベースも、人(人種)によってはまったく通用しない・・。


太い・細いストレートもいれば、太い・細いフリーゼ(クセ毛)更に、軽くうねる感じのクセもいれば、

よくセットで使うすき毛のようなちりちりもいる。

細くなじみのよい人もいれば、細くても、量が多くまったくなじまない人いる。いえばキリがないくらい。

ちりちりのアフリカンなんか、まったくどんな風に仕上げればよいのか、検討がつかない・・・。

くりくりの頭も、なんとなくかっこよく・・なんとなく可愛く。

カットのベースもへったくれもない

時もある。


そんな、様々な髪質に対して、日本人と同じようにカットしっても通用するはずがない・・・。


ほんと毎日、悩まされるし、面白い。


とりあえず言葉ができない以上、その人が喜ぶように

可愛く、かっこよく仕上げるしかない。

とりあえず自分が思ったように、やるしかない。



一つずつ丁寧に 1パネル切るごと  髪を動かしながら



一つ一つの作業を丁寧に確認する

倒れないように積み木を積み上げるように丁寧に。




意思疎通ができない分、丁寧にしっかり時間をかけて、今はお客さんを仕上げている




お客さんは、恵まれていることに、まったく日本人がこない


ほとんどがフランス人。

接客もフランス語・・・。



でも、スタッフは日本人が居るのでピンチのときは、助けてもらうが基本は一人。




仕事は、相手の要望をきいたり悩みや、過去の履歴、いろいろ聞かなければならない。




これが本当に、難しい。どれだけ乏しいボキャブラリーで要望や悩み、提案をしていくか。。



今日は、とっておきの秘密の自慢の美容ノート紹介します。



 汚くて変な絵が描いてあるけど


お客さんに見せて、


例えば、「顎まで切りたい?とか前髪は眉と目の間とか??」

頭の中に単語が全部入ってないので

とりあえず、書きまくってみせている。




  











美容用語を翻訳して



接客用語を翻訳したり、教えてもらったり


どんだけ、今まで話していたんだと

自分でもびっくりするくらい言葉の数は多い。。。。










「今日担当しますタッキーです」

とりあえず、しゃべれる風をよそおい

接客。



ちょっといきずまってきたら、


このノートが登場!!!!!


皆お客さんは、笑うけど、とりあえず

見せる!!!なんとか意思疎通をしてスタート!!




まあ、こんな感じでのりでいってるかんじです。


まだ、本当に満足してくれてるわけにはいかないとは思うけど

フランス人はとてもリアクションがでかい!

よいときは、「!!トレビアン!!!スーペア!!!」

と   めちゃくちゃ喜んでくれる!チップも弾んでくれる!!(ちなみに今までのチップ最高記録50ユーロ)



でも、納得いってなさそうな場合は、とことん納得するまで言ってくる!!



ほんとうに、わかりやすくて ある意味やりやすい!!


まだまだ、ブログを通して

俺の文才の無い文章で伝わりにくいとおもいますが、こんな感じで頑張っております。



今までの美容師生活で

技術は、今までしっかり勉強してきたベースはあるつもり。。。

でも

やっぱり、お客さんから色々引き出して、そこから提案して、世間話や身の上話などをして

コミュニケーションを通してお客さんに信頼感を与えて、喜んでもらう


でも今は、言葉がうまく話せない。




本当に喜んでもらえるのか、それを確かめる語学力もない。

たまにあまりにも話せなくて落ち込むときがある。でも


こんな、悩ませられる毎日は、今しかないし

これが必ず自分に大きな財産として残ると信じてやるしかない。


やるしかない、やるしかない。



という思いで働いています。



今、美容暦10年くらいは経って

もう一度初心に戻って

単純に、喜んでもらえるにはどうしたらよいのか?

何を引き出して、何を提案して  どう形にしていくか

そして 

コミュニケーションの大切さ



当たり前の事だけど


それの重要性が今は、身にしみています


特別なことは、今は一切していない



でも


当たり前がいつか響き それがいつか特別になると思って仕事をしています。。